今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡
K代謝とその異常
低K血症の治療
安藤 康宏
1
1自治医科大学腎臓内科
pp.897-899
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904509
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ポイント
●K欠乏の原因に対する対応が治療の根幹であり,さらに欠乏が予測されるときは予防的にK補給を考えるべきである.
●Kのほとんどは細胞内に分布しており,血清K濃度からは欠乏量を予測できないので,血清K濃度をチェックしつつ補正を行っていくこと.
●K補給では食事性K摂取量を第一とし,安易に静脈内投与は行わない.
●不整脈,肝性脳症,ジギタリス中毒は低K血症で増悪するので,軽度(3.0<K<3.5mEq/l)の低K血症でも補正すべきである.
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