今月の主題 肺炎
よくみられる呼吸器感染症の診断と治療
肺膿瘍
坂本 晋
1
,
中田 紘一郎
2
1虎の門病院呼吸器科
2東邦大学医学部呼吸器内科
pp.2058-2060
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102314
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
・肺膿瘍の発症には口腔内の嫌気性菌が関与している.
・喀痰から嫌気性菌が検出されても肺膿瘍の起炎菌としての意義は少ない.
・肺膿瘍の起炎菌決定には口腔内の常在菌の混入を避ける必要があり,病巣穿刺,TTA,気管支鏡,胸水穿刺などで検体を採取する.
・原発性肺膿瘍の起炎菌は嫌気性菌と好気性菌の混合感染が多いことから,両者に対して有効な薬剤を選択する必要がある.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.