今月の主題 内科医のための皮膚科的スキル
よくみられる皮膚疾患-内科医ができるマネジメント
足白癬
加藤 卓朗
1
1済生会川口総合病院皮膚科
pp.934-936
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102072
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
・足白癬はきわめて罹患率の高い疾患である.
・確定診断は臨床所見のみでは難しく,直接鏡検で行う.
・足白癬は趾間型,小水疱型,角質増殖型に病型分類される.
・足白癬の主要原因菌はTrichophyton rubrum(T. rubrum)とT. mentagrophytesである.
・治療に対する意識は患者により大きな差があるが,放置によりさまざまな問題を生じるのでより積極的な治療が必要である.
・治療の基本は外用治療で,用法は1日1回の塗布である.
・内服治療の適応は角質増殖型足白癬,難治性の病型で,テルビナフィンとイトラコナゾールの有効性が高い.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.