今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―気道病変
慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息
上田 哲也
1
,
三嶋 理晃
1
1京都大学医学部呼吸器内科
pp.332-334
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102020
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
(慢性閉塞性肺疾患)
●日本で見られる肺気腫の大部分は小葉中心性肺気腫であり,皮膜を持たないことが特徴である.
●CTは,閉塞性障害の原因疾患の鑑別に威力を発揮する.
●CTは中等症以下の肺気腫の検出や,肺気腫の外科適応(肺容量減少術)の決定に有用である.
(気管支喘息)
●CTで肺野濃度の濃淡がモザイク状に認めることがある.
●モザイクパターンは呼気のほうが明瞭に認められる.
●小気道閉塞に伴った部分的なエアトラッピングを反映している.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.