今月の表紙
血液培養検査
小栗 豊子
1
,
三澤 成毅
1
1順天堂大学附属病院臨床検査部
pp.332
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903379
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症例 患者は45歳,男性.急性骨髄性白血病で入院治療中.末梢血液の白血球が著しく減少しており,38.9℃の発熱をきたしたため,血液培養が行われた.患者は感染予防のため,週2回ST合剤の投与を受けていたが,その他抗菌薬の使用はなかった.
写真1 血液培養瓶は1本のみ提出されたので,嫌気性菌の観察のため3日目まではそのまま培養,その後BCBスライドを装着して培養した.翌日,培地は全体的に著しく混濁し,上部が溶血して赤色を呈していた.瓶のふたを開けた際,ガス発生や悪臭は認められなかった.写真は菌発育後2日目の培養瓶所見である.下に血球層が沈殿しており,上部の培地は溶血により赤黒色を呈している.
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