材料別細菌検査の進め方・6
血液培養検査法
小栗 豊子
1
,
播金 収
2
,
鷲津 良道
3
,
山中 喜代治
4
,
増谷 喬之
2
,
佐久 一枝
5
,
三輪谷 俊夫
6
Toyoko OGURI
1
,
Osamu HARIKANE
2
,
Yoshimichi WASHIZU
3
,
Kiyoharu YAMANAKA
4
,
Takayuki MASUTANI
2
,
Kazue SAKU
5
,
Toshio MIWATANI
6
1順天堂大学医学部付属順天堂医院中央検査室
2奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部細菌検査室
3京都府立医科大学附属病院臨床検査部細菌血清検査室
4大手前病院中央検査科細菌検査室
5東京都立駒込病院臨床検査科細菌検査室
6大阪大学微生物病研究所細菌血清学部門
pp.694-700
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911571
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血液培養は敗血症,菌血症など血流中に細菌の存在が疑われる場合に行われる.このような場合,患者は重篤であることが多く,早急に適切な化学療法が要求される.このためには,血液中より起病菌を分離し,薬剤感受性試験を行い,これらの情報を基に化学療法剤を選択することになる.
検査室側としては培地の観察を入念に行い,細菌の検出を早めるために最善を尽くさなければならない.そして細菌の発育が認められたならば,直ちに塗抹検査,薬剤感受性検査,同定検査を行い,検査成績が得られたつど,主治医に早急に報告する.
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