今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために
知っておきたい免疫疾患のトピックス
【自己免疫疾患とアレルギーのトピックス】
多発性硬化症(MS)―診療の進歩
山村 隆
1
1国立精神・神経センター神経研究所免疫研究部
pp.950-952
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101648
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ポイント
多発性硬化症(MS)急性期はステロイド・パルス療法によく反応する例が多いが,視神経炎は血液浄化療法にのみ反応することがあるので注意する.テイラーメイド医療の考え方がMSでは特に重要である.
全身性エリテマトーデスには禁忌である薬剤(インターフェロン・ベータ)はMSの予後を改善する.一方,関節リウマチに有効なTNF-α阻害療法はMSを悪化させる.複数の免疫疾患の合併例では配慮する必要がある.
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