特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
消化器疾患
胃手術後遺症(ダンピング症候群)
中崎 晴弘
1
,
種村 宏之
1
1大船中央病院外科
pp.120-121
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101487
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ダンピングとは急速に墜落するという意味で,ダンピング症候群とは胃切除後に摂取した食物が急速に小腸内に入るために起こる症状である.食後20~30分以内に起こる早期症状(早期ダンピング)と,食後2~3時間で起こる後期症状(後期ダンピング)とがある.早期症状には,全身症状(冷汗,動機,めまいなど)と腹部症状(腹痛,下痢,悪心,嘔吐など),後期症状には冷汗,頻脈,全身倦怠感などの低血糖症状がある.胃切除後の食事摂取の仕方に注意することが重要である.
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