今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで
最近注目されている病態の特徴と臨床
拡張不全
山本 一博
1
,
真野 敏昭
1
,
増山 理
2
1大阪大学大学院医学系研究科病態情報内科
2兵庫医科大学循環器内科
pp.1804-1806
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101152
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ポイント
拡張不全は,心不全症例の約40%を占め,高齢者,女性に多い.
拡張不全の発症には,心筋細胞肥大と線維化の亢進が寄与している.
拡張不全,あるいはそのリスクのある症例では脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide:BNP)が高値を示すことが多い.
治療方針は確立していない.
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