今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
column 臓器抽出のコツ
腹腔内リンパ節
石田 秀明
1
,
小松田 智也
1
,
古川 佳代子
1
1秋田赤十字病院超音波センター
pp.220
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101012
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腫大した腹腔内リンパ節描出のコツは,①(腹腔内リンパ節は位置が決まっているため)リンパ節周囲の腹腔内臓器全体を系統立てて描出すること,②視野(画像)内のリンパ節をリンパ節として認識できる目を養うこと,に尽きる.具体的には,慢性肝炎患者を対象にした,膵頭部近傍の8番のリンパ節(図1)の拾い上げトレーニングがこの目的に最適である.以下にチェックポイントを述べる.
(1) 膵頭部を囲む胃十二指腸は経時的にその形態を変え,内容物の流れも超音波で詳細に観察可能である.まず,この胃十二指腸をリンパ節と誤診しないように自己訓練する.
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