発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002282588
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32歳女.発熱,多関節痛を主訴とした.両手掌,上腕伸側に紅斑があり,軽度貧血と白血球減少,LDHと可溶性IL-2レセプターの上昇を認めた.肝・腎機能,各種感染性抗体価検査,リウマトイド因子以外の膠原病検査,腫瘍マーカーに異常を認めなかったが,胆嚢の壁肥厚と腹腔内にリンパ節の腫脹を認めたことから開腹生検を行った.リンパ節の傍皮質を中心に広範囲な地図状の壊死と,壊死部位を中心とした核粉末を認め,大型化したリンパ球と細胞を貪食したマクロファージの混在から組織球性壊死性リンパ節炎と診断した.プレドニゾロンの投与により発熱,発疹は軽快し,LDHの低下と腹腔内リンパ節の縮小を見た
©Nankodo Co., Ltd., 2002