今月の主題 ブレインアタック2006―t-PA時代の診断と治療
t-PAで変わるブレインアタック治療
t-PA静注療法大規模試験
宮下 光太郎
1
1国立循環器病センター内科脳血管部門
pp.264-267
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100511
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ポイント
・t-PA静注療法の有効性が証明されているのは,虚血性脳卒中発症後3時間以内であるが,発症後90分以内での投与の有効性はきわめて大きい.
・t-PA静注療法によって症候性頭蓋内出血の頻度が増加することは避けられず,使用条件を満たしていない場合にはかえって死亡率が高くなる可能性がある.
・したがって,日本脳卒中学会を中心にまとめられた『rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針』に準拠した慎重かつ迅速な治療体制の整備が重要である.
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