GERD診療の最前線 胃酸逆流への対応
GERDの診断 GERDの内視鏡診断
津本 親子
1
,
渡辺 俊雄
,
富永 和作
,
藤原 靖弘
,
樋口 和秀
,
荒川 哲男
1大阪市立大学 大学院消化器器官制御内科学
キーワード:
胃食道逆流
,
消化器系内視鏡法
,
重症度指標
Keyword:
Gastroesophageal Reflux
,
Severity of Illness Index
,
Endoscopy, Digestive System
pp.605-608
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007018831
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
わが国のGERD患者は急速に増加してきており、有病率は人口の約7%と報告されている。現在GERDにおける内視鏡診断として、mucosal breakの概念を取り入れたロサンゼルス分類(Grade A~D)が世界標準として広く普及している。本邦では、Grade NおよびGrade M(minimal change)を含めたロサンゼルス分類の改訂版が使用されることが多い。ロサンゼルス分類では内視鏡医間の診断一致性が提唱当初より検討されているが、mucosal breakを有するGrade A~Dでは一致率は高いが、minimal changeに関しては低く、客観的な判断の困難さが指摘されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2006