しりあす・とーく 第8回テーマ
感情と医師研修―(後編)
宮崎 仁
1
,
木村 琢磨
2
,
児玉 知之
3
1宮崎医院
2国立病院機構東京医療センター・総合診療科
3聖路加国際病院・内科
pp.1468-1475
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100248
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プロとしても,また,人間としても未熟な研修医が背負うには,「医師」という仕事の責任は,あまりにも重い.研修医や,研修医とともに仕事をする若い先輩医師の抱えるストレスには,相当なものがあると言われているが,その対策は,これまでほとんど検討されてこなかった.引き続き「感情と医師研修」をテーマを取り上げた今回は,「医師のメンタルヘルス対策」を中心に「感情」の問題をお話しいただいた.
(前号よりつづく)
■宮崎 いろいろお話が出まして,医師もやはり感情労働者であるということが確認できました.抑圧された感情を抱えて仕事を続けなければならないわれわれとしては,自らのメンタルヘルスを守ることを,積極的に考えていかねばならない時期に来ていると思います.しかし,いざ具体的な対策を立てるとなると,なかなか難しいところがあります.そこで,日本の研修医が抱えているストレスの問題について調査された木村先生からお話しいただけますか.
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