地域リハビリテーションと機能訓練事業
〈対談〉機能訓練事業を地域リハビリテーションの視点から検証する(1)
廣津留 珙子
1
,
浜村 明徳
2
Kyoko HIROTSURU
1
,
Akinori HAMAMURA
2
1福岡市南保健所
2国立療養所長崎病院理学診療科
pp.781-786
発行日 1990年11月15日
Published Date 1990/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902918
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地域保健でなぜ機能訓練に取り組むのか
浜村 医療の立場にいる私は,一般的に地域保健は疾病予防や健康管理などを中心に展開されるという概念で理解してきました.ところが,昭和58年に制定された老人保健法により,法的には機能訓練および訪問指導という二つの事業が市町村レベルで実施されることになり,これが地域保健活動の中でリハビリテーションの取り組みを始める大きな転機になったと思います.もちろんそれ以前から一部の保健婦さんの間で,障害老人に対する援助が意識的に始められております.
そこで最初に,地域保健活動の中でリハビリテーションをどのように位置づけられているか,についてお話いただけますか.
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