地域リハビリテーションと機能訓練事業
地域医師との連携による機能訓練事業
木村 妙子
1
Taeko KIMURA
1
1岩手県岩泉町役場保健課
pp.198-200
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900056
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◆はじめに
岩泉町は岩手県北沿岸部に位置し,3市2町7村に隣接する本州一広大な町である.面積989km2,人口16,424,世帯数5,040,65歳以上の人口比率15.7という過疎と高齢の町であり,1町5村合併の歴史と地形は,行政区108,小学校28,役場支所5を配し,放射状にしか走らない交通網のためもあり,行政効率の極めて低い町である.医師および医療確保のための努力は町政の中心課題として長く引き継がれており,保健予防活動は1病院,2診療所,3開業医師により年間270回の協力を得て維持されている現状である.
機能訓練は町内では馴染みのない事業であった.昭和57年の老人保健法(以下,老健法)施行と昭和59年4月当町保健センター開設のもと,実施要件の調整に8カ月を費やし,事業開始は昭和59年12月になっている.
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