活動レポート 調査研究をベースにした保健所活動・その5[最終回]
健康水準における地域格差の問題に取り組んで
三徳 和子
1
1川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
pp.934-939
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902878
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はじめに
最終回の本稿では,健康水準の地域格差について取り上げる.筆者が最初に地域格差の研究に取り組んだのは,岐阜県の保健師だった当時,1982年の老人保健法制定を前にして高齢化問題を考え,人口構成の中で岐阜県民の平均余命の男女差について疑問を抱いたのがきっかけであった.翌年,平均余命の地域差に関する検討1)を行い,それ以来集団の健康水準に関する地域差を考えるようになり,要介護(支援)認定者の地域差検討,山県郡の高齢者生活実態調査についてもまとめたのでここに報告する.
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