連載 全国の事例や活動に学ぶ
今月の事例 奈良県都祁村保健センター
中学校エイズ教育の取り組み
前阪 千恵子
1
,
富岡 順子
2
1奈良県都祁村保健センター
2厚木保健所保健予防課
pp.859-861
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902859
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都祁村の概要
都祁村は奈良県の北東部に位置し,大和高原にある人口約6,800人,出生約60人,老年人口21.1%の農山村地域である.村内に保育所6園,小学校4校,中学校1校があり,純朴な生徒が多い.中学校を卒業すると村外の高校へ進学し,多くの情報と新しい刺激を急激に受けることになる.このことによって,心の変化が大きく見受けられ,子どもたちのおかれている状況が危惧されている.
一方,わが国において年々HIV感染者やエイズ患者あるいは性感染者の増加が問題となっている現状から,思春期教育を実施することが重要となる.これまで,本村では思春期教育に関して種々の取り組みを行い,その中で学校保健と保健センターとの連携に努めてきた.平成7年よりエイズ予防事業を手がけ,平成11年度からは中学校と共催事業としてエイズ教育に取り組み,学校教育の場でエイズ教育を定着させる方向に発展してきた.
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