連載 今,改めて「公衆衛生看護」・10[最終回]
東京都保健所の保健師活動から
塚原 洋子
1
1杏林大学保健学部看護学科
pp.855-858
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902858
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はじめに
本シリーズ『今,改めて「公衆衛生看護」』は,本号で最終回を迎えた.第1回(本誌66巻1号)で平野1)は,“最近は『公衆衛生』という言葉がほとんど使われなくなりそれに伴い「公衆衛生看護」も曖昧になってきていることがある.(—中略—)このシリーズでは,これから執筆するそれぞれの筆者の保健婦としての実践および教育の体験から,公衆衛生を担う保健婦は何をするものであるかを提示し,保健婦の活動方法を明確に示していきたいと思う”としている.このシリーズの執筆者は『日本公衆衛生看護研究会』のメンバーであり,日常的に「公衆衛生看護とは何か」という永遠の(?)課題に,悩み取り組んでいるものである.
本稿では,筆者の30数年にわたる行政保健師としての公衆衛生看護活動を振り返るとともに,現在保健師教育の場に身を置くものとして感じていることなど,今,改めて「公衆衛生看護」についての若干の私見を述べさせていただく.
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