特集 ヘルスプロモーションの実践・2
熊本県蘇陽町の実践
福本 久美子
1
,
門川 次子
,
飯法師 直美
1熊本県立保健学院
pp.352-355
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902504
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熊本県蘇陽町は,昭和63年度からWHOの提唱するヘルスプロモーション(蘇陽町の取り組みは「健康な地域づくり」という言い方をしている)を取り組んできているといわれています.この取り組みを開始するきっかけとなった経緯と継続し推進している理由について考えてみたいと思います.
まず,蘇陽町の活動が,WHOの提唱するヘルスプロモーション活動といわれる理由について3点ほど整理してみたいと思います.第1点目は,地方自治法第2条に基づく町の基本計画(そよトピア)が健康政策を基盤としたものになっていること,第2点目に,「健康むら長」制度などによる住民参加によって推進していることです.第3点目は,高齢者対策から始まった活動が,子どもの問題や耳のバリアフリー,環境問題などへと幅広く拡大し,その課題を住民とともに模索し,少しずつ解決の方向へと進めていることが挙げられます.
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