特集 ヘルスプロモーションの実践・2
愛媛県中山町の実践
櫃本 真聿
1,2
1前愛媛県保健福祉部健康増進課
2現愛媛県総合保健協会
pp.347-351
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902503
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ヘルスプロモーションで斬る
ヘルスプロモーションを言葉で説明することは思ったよりも難しい.WHOがオタワで提案してから15年経過した今も,わが国での普及状況はそれほど芳しくない.「健康日本21」や「健やか親子21」などを通じて,ヘルスプロモーションがにわかに脚光を浴びることになったが,いざ地方での計画策定となると,目標数値の設定や「作文」に精力を奪われ,ヘルスプロモーションの考え方が影を潜めることを懸念している.いくら「ヘルスプロモーションとは」のお題目を唱えても,それぞれの実践や感性において,それぞれ自ら身につける以外,ヘルスプロモーションを地域に定着させることは困難と考えている.愛媛県中山町のヘルスプロモーションを基盤に置いた取り組みを,筆者の考えに基づいて実際に「斬る」ことにより,「ヘルスプロモーションとは」を実感する一助となれば幸いである.
筆者のいう「ヘルスプロモーションで斬る」とは,以下のような点に注目して,各事業を分析することであり,その結果をもとに,各施策を見直し適用することである.各地域の事業を自ら「斬る」ことが,ヘルスプロモーションの推進につながることは間違いない.
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