連載 全国いきいき事例ファイル・8
市町村合併でエンパワー―熊本県あさぎり町
藤内 修二
1
,
櫃本 真聿
2
1(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
2愛媛大学医学部付属病院医療福祉支援センター
pp.229-232
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100551
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市町村合併特例法の期限である平成17年3月に向けて,全国の約6割の自治体で市町村合併が検討されている.明治初めの市町村合併は,各自治体への小学校の設置が,昭和の大合併は中学校の設置が狙いであったと言われている.今回の平成の大合併は,これまでの2回の大合併とは異なり,地方財政の立て直し,言わば,地方自治体のリストラが大きな狙いである.
期限内に合併した場合には,地方交付税の優遇が受けられ,合併特例債も使えるという「飴」が,一方合併しない場合には,地方交付税の減額により財政運営がますます厳しくなるという「鞭」が用意されている.この「飴と鞭」という政策誘導により,明確なビジョンがないまま,市町村合併が進められていると言っても過言ではなかろう.
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