特集 評価をとらえ直す—日常活動のモヤモヤから抜け出すために
蘇陽町の活動を評価する
福本 久美子
1
,
門川 次子
2
,
飯法師 直美
2
,
星 旦二
3
,
岩永 俊博
4
1熊本県健康センター
2熊本県蘇陽町
3前,国立公衆衛生院公衆衛生行政学部
4国立公衆衛生院疫学部
pp.360-366
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900923
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蘇陽町における健康な地域づくり活動の評価
健康な地域づくりと実践フィールド
ここで用いる「健康な地域づくり」とは,WHOが提唱している,ヘルス・プロモーション1)そのものであり,住民の健康水準を高めることを活動目的とし,その活動推進を住民主体ですすめ,活動分野を衛生分野にとどめずに他の部局や関係機関と連携していくことをいうことにしたい。
ここで示す健康な地域づくりの調査対象フィールドは,熊本県阿蘇郡蘇陽町である。蘇陽町は,熊本県の東部,阿蘇郡の最東南部,宮崎県との県境に位置している。人口(1990年)は,約5000人で高齢化率は19%である。財政力指数は0.137で,主な産業は農林業(57%)である。
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