特集 大学の公衆衛生教育
アメリカのスクールオブパブリックヘルスの現状
中島 和江
1
1大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学
pp.470-473
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902325
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米国の主要大学のSchool of Public Health(以下,公衆衛生大学院)は,保健や医療に関するあらゆる教育を行う場として,Medical Schoolに匹敵するほどの規模と影響力を持っている.公衆衛生が「疾病の予防と健康の推進」を目指すものであることは世界共通であるが,米国における「公衆衛生」は,保健医療政策,医療経済学,医療経営学,医療統計学,疫学,医事法学,医療倫理学,国際保健など様々な領域を含んでいる.筆者は1994年の7月から3年間,ハーバード公衆衛生大学院に留学し,主としてヘルスケアリスクマネージメントや医療の質の評価について学ぶ機会を得た.そこで本稿では,ハーバード公衆衛生大学院を中心に米国の公衆衛生大学院の教育制度と内容について簡単に紹介させていただく.
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