特集 大学の公衆衛生教育
卒前の医学教育における公衆衛生教育
鈴木 庄亮
1
1群馬大学医学部公衆衛生学教室
pp.458-461
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902322
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卒前の医学教育の構成
卒前の医学教育は,伝統的に大きく分けて,1)教養教育,2)基礎医学教育,3)社会医学教育,および4)臨床医学教育の4部分からなる.日本ではふつう高等学校卒後6年の医学教育でこの4部分がほぼこの順に行われる.英国ではこれが5年である1).米国では3〜4年の大学卒業の学士が医学大学院(medical school)に入学し,4年間の卒前の医学教育が行われる.4年では短く忙しすぎると関係者は言う2).
「社会医学教育」は,医師免許を与えてくれた社会で,医師として「保健指導と医療」を開始するにあたって必要な,医師—患者関係および医療と社会との関係についての知識,態度,技能を養うものであろう.
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