視点
明日の思春期保健
髙石 昌弘
1
1大妻女子大学
pp.322-323
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901880
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昨年そして今年と連続した殺傷事件の加害者が中学生だったことに,信じ難い出来事として社会は大きな衝撃を受けた.経済の低迷が続き,関連した不祥事が相次ぐためか,世紀末の暗い影が色濃くなっているような気がする.しかし,そのようなムードを拭って,新しい世紀を担うはずの若い世代には,いろいろな意味で明るい話題の立役者になってもらいたいものだ.“Today's children-Tomorrow's World”といわれるとおり,子どもは未来を担う主役なのだが,とりわけ,子どもと大人の架け橋に位置づけられる思春期の課題は大きく重い.新しい公衆衛生活動の視点からみても,思春期保健の役割はますます大きなものになるであろう.
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