特集 思春期
地域における思春期保健活動
伊藤 桂子
1
Keiko ITOH
1
1愛知県総務部青少年婦人室
pp.263-271
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207454
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昭和40年「母子保健法」が公布され,その翌年厚生省児童家庭局長通知として「母性,乳幼児の健康診査及び保健指導に関する実施要領」が出されている.その中には妊産婦や乳幼児への対策に先んじて,未婚期の母性保健としての方針,健康診査,保健指導の必要性が,思春期前後を対象として掲げられている.
これを契機とし,全国各地で母子保健法の理念に基づいた各種の母子保健事業の系統的な展開が始まったが,思春期対策としての取り組みは,残念ながら当時はまだ乳幼児や妊産婦対策ほどの緊急性や必要性の認識に欠け,十分な母子保健施策上の位置づけがなされないまま今日に至っている.
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