特集 地域リハビリテーション
地域リハビリテーションの計画と実践—近森リハビリテーション病院の取り組み
石川 誠
1
,
伊藤 隆夫
2
,
森下 幸子
3
,
高橋 紀子
4
1近森リハビリテーション病院
2在宅介護支援センターえのくち
3訪問看護ステーションちかもり
4老人保健施設いごっぱち
pp.601-604
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901335
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地域リハビリテーションとは「障害をもつ人々や老人が住み慣れたところで,そこに住む人々とともに,一生安全に生き生きとした生活が送れるよう,医療や保健・福祉および生活にかかわるあらゆる人々がおこなう活動のすべて」と日本リハビリテーション病院協会では定義している.この活動は,障害をもつ人々や老人のニーズに対し,身近で素早く,包括的で継続的,そして体系的に対応しうるものでなければならない.しかし現在の障害をもつ人々や老人への対応は極めて不十分な整備状況にある.
障害者や老人のヘルスケアを川の流れにたとえると,上流から中流さらに下流への流れ,すなわち医療から福祉への流れがよどみなく流れていないことが問題となっている.上流はプライマリケアおよび急性期医療であり,中流は医療から福祉への連携点であり,下流は福祉の領域と考えて良いと思われる.
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