病院めぐり
近森会近森病院外科
北村 龍彦
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1近森会近森病院外科
pp.369
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100501
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近森病院は昭和21年12月21日に起きた南海地震の3日後に開設した近森外科から始まります.現院長の近森正幸が昭和59年に2代目の院長・理事長に就任し,若き医師とともに外科を引っ張ってきました.昭和61年には現副院長・外科部長の筆者が着任し,院長,科長,外科医2名,形成外科医1名の5人体制が始まりました.平成2年からは東京女子医科大学の派遣がなくなり,院長も外科を離れましたが,高知大学第1外科,大阪医科大学形成外科,群馬大学第1外科,高知大学第2外科,獨協医科大学小児外科からの派遣医が加わり,現在に至っています.
近森病院は高知駅前の中心地にあって365日24時間休みなしの医療を提供しており,平成15年には地域医療支援病院の認定を受け,北米型のER(救急センター)方式での救急患者の受け入れとともに地域との医療連携に力を注いでいます(昨年の救急搬入は5,527件).すなわち,外来患者は極力,地域の先生方にお任せし,重症患者・救急患者の入院治療を引き受けることに主眼を置くことで機能分化をはかっています.また,豊富な症例を経験できるため,これからの医療を担う医師を育てるべく管理型と協力型の臨床研修病院の使命も果たしています.基盤の整備と組織的な対応結果として急性期特定病院として認められ,日本医療機能評価機構の更新認定も受けています.また,各学会の専門医修錬施設として認定され,後期研修にも対応しています.
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