あんてな
公立神崎総合病院における地域リハビリテーション活動への取り組み
東後 篤和
1
1公立神崎総合病院リハビリテーション技術科
pp.139-141
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105499
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Ⅰ.はじめに(病院紹介)
公立神崎総合病院は兵庫県のほぼ中央部,神崎郡神崎町(森林農地が大半を占める人口約8,400人の町,平成7年度の高齢化率21%)にある155床の町立病院である.診療圏人口は約4万人,平均高齢化率は約20%である.病院では昭和60年よりPT,OTを各1名採用して院内で理学・作業療法を開始し,以後,徐々に老人保健法による保健事業,病院における小児リハなどの地域リハビリテーションに取り組み始めた.
昭和63年頃より,当院を核とした神崎町保健・医療・福祉センター構想が打ち出され,それを機に公立みつぎ総合病院(広島県御調郡)を視察させていただき,救急・高度・包括医療を担う地域の中核病院として平成2年に大幅な増改築を行った.院内に地域医療係を置いて訪問看護・訪問リハを開始し,平成3年に老人保健施設,更に平成6年には神崎町の保健・医療・福祉担当課である健康課,在宅介護支援センター,社会福祉協議会,シルバー人材センター,かんざき訪問看護ステーションが入った神崎町健康増進センターを病院に併設した.センターと病院を渡り廊下でつなぎ,車椅子でも全ての窓口に行けるようにして,保健・医療・福祉の一元化を更に充実させた.また入院中から,身体障害者手帳の申請,2名のソーシャルワーカーによるケースワーク,退院後の医療や福祉サービスの調整,訪問看護ステーションによる状態把握,家庭医との連絡等ができるようになっている.
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