特集 医療の機能分化と連携
離島・へき地と地域中核病院との連携—長崎県における現況
寺本 成美
1
1国立長崎中央病院
pp.177-180
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901218
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はじめに
保健・医療・福祉を含めた離島・へき地と本土との連携に関しては,国民の健康を守るという立場からすればとうてい十分であるとは言い難い.
長崎県は578島の離島を有し,その面積は県面積の約45%で,県人口の約16%に当たる25万人が離島の住民である.離島のなかにおける医療の完結が理想ではあるが現実的ではない.そこで,離島・へき地医療支援体制の充実整備が重要となる.その一つが,離島中核病院とサテライト診療所との連携,および離島中核病院と本土における地域中核病院(親元病院)との連携である.それを支えるための長崎県における特徴的体制について現況を述べる.
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