報告
筋萎縮性側索硬化症患者の療養の現状と課題
豊浦 保子
1
,
水町 真知子
1
,
黒田 研二
2
1日本ALS協会近畿ブロック
2大阪大学医学部公衆衛生学教室
pp.145-148
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901210
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はじめに
筋萎縮性側索硬化症(以下,ALS)は,運動ニューロンが侵され全身の筋肉の萎縮がおこる,進行性で原因不明の難病である.四肢の筋肉のみならず,嚥下や発語,呼吸の機能も侵され,食べることも,話すことも,呼吸をすることも障害されるため,難病の中で最も過酷な病気だと言われている.
日本ALS協会近畿ブロックは,患者・家族,遺族,医療・保健等の専門職や一般ボランティアが参加する団体として1988年9月に設立された.設立4年目を迎えた1992年秋,ALS患者の闘病生活の現状を把握することを目的にアンケート調査を行った.その結果から,ALS患者の療養の現状と課題を報告したい.
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