母性保健特集講座 施設運営・まとめ
共同助産所運営の実際
大川 房江
1
1熊谷助産院
pp.19-20
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202944
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Ⅰ.開院までのいきさつ
昭和32年5月,日本助産婦総会に代議員として出席しました.
総会の席上,日本助産婦会・横山会長よりこれからの助産婦の生き方をきき感銘を深くし,助産所を開設している助産婦も,出張助産婦も,行く先を考えねばならぬと痛感いたし,熊谷支部に帰り,常会を開いた席上で支部全助産婦に呼びかけ,産婦が病院分娩に行くのは安心感があるからであること,わたくしども一丸となって産院を建て,十分なる技術を発揮すれば,お産は病気ではないので,万一の場合にそなえて嘱託の医師を決めておけば安心であることなどを話しましたが,なかなか共同という壁にあたり前進しません.いま一度話を聞こうという17名の助産婦が集まり10数回の協議を重ねるうち,7名となり,はじめの熊谷支部全員の大きな産院はあきらめました.
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