特集 対がん総合戦略の発展
がんの臨床科学研究
末舛 恵一
1
Keiichi SUEMASU
1
1国立がんセンター病院
pp.524-527
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900393
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■はじめに
がんに限らないが,診療は元々一人の医師と一人の患者の間の行為で,経験を通して総合され,体系ができる.“こぶ”が出来たものをその異常を取り去って,治そうという原始的な発想は今もがん医療の主流である.しかし,経験はがんの多くが全身病化することを教え,その制圧が今日依然として我々の標的であり続けている.
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