特集 病院の長期療養サービス
在宅ケアと病院の長期療養サービス
熊谷市の訪問看護事業
山崎 望人
1
,
冠木 徹彦
1
,
佐川 尚夫
1
1熊谷市医師会
pp.993-995
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900503
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
熊谷市は昭和63年,厚生省の「訪問看護等在宅ケア総合推進モデル事業」のモデル都市として指定された.熊谷市医師会は高齢化社会への将来的展望のもとに,本事業の主導的立場に立つて,在宅療養者に対する医療・福祉・保健の3つを連携させた包括医療の方向を探ることが最大の課題と判断し,積極的に本事業に参画した.
熊谷市は福祉部に「在宅ケアセンター」を設置してこれに当たった.モデル事業の期間は当初の2年間にさらに1年間の延長が認められ,おおかたの満足すべき成果を得ることができた.モデル事業終了後も熊谷市は市単独事業として訪問看護事業を続行し,平成4年10月には地方公共団体としては埼玉県下最初の「熊谷市老人訪問看護ステーション」として指定を受け,平成5年1月に発足し今日に至っている.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.