地域リハビリテーションと機能訓練事業
地域リハビリテーションの技術—主に作業療法士(OT)のかかわりの中から
奈良 栄子
1
,
伊藤 利之
2
Eiko NARA
1
,
ITo Toshiyuki
2
1横浜市総合リハビリテーションセンター
2横浜市障害者更生相談所
pp.38-43
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900258
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◆はじめに
近年,地域リハビリテーション(以下リハと略す)に対する認識が深まり,病院単位で,あるいは行政機関が軸となって,各地で様々な取り組みがなされている.地域リハにおける主な対象者は,障害はおおむね固定しており,生活の場が家庭内に限定されていることから,病院や施設で行われる医学的リハとは,その対応技術はおのずから異なるはずである.地域リハは様々な職種の連携で行われており,私たち作業療法士(OT)・理学療法士(PT)もその一翼を担っているが,地域リハの技術はまだ確立しておらず手探りの状態といえる.
そこでこの小論では,横浜市における地域リハ活動のなかから在宅リハ・サービス事業に的をしぼり,私たちが関わるシステムを簡単に紹介するとともに,OTの立場からこれまでの実践をふまえて,在宅リハにおける技術について雑感を述べる.
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