Japanese
English
◆特集 精神保健法と作業療法
地域医療現場からの報告—あすか共同作業所のかかわりの中から
A Report from Community Mental Workshop
安達 克己
1
,
深沢 孝克
1
Katsumi Adachi
1
,
Yoshikatsu Fukazawa
1
1北海道大学医療技術短期大学部
1College of medical technology of HOKKAIDO University
キーワード:
精神
,
精神障害一般
,
自立社会復帰
,
地域医療(通所)
Keyword:
精神
,
精神障害一般
,
自立社会復帰
,
地域医療(通所)
pp.20-27
発行日 1988年3月31日
Published Date 1988/3/31
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- 参考文献 Reference
要約:精神障害者自らが,社会参加にむけてのワンステップの「場」として,共同作業所の設立を地方行政機関に直接請願し,4年間にわたる運動の結果,その実現をみた。作業療法士は,その活動の当初から関与し,精神障害者の社会的活動の心的支えとして,行政機関の職員に対する啓蒙,作業所の具体的レウアウトなど,専門職としての役割を求められた。総合社会福祉センター内での運営が決定してからは,「精神障害回復者社会福祉協会」設立のコーディネーターを勤め,また共同作業所の実働に際しては,スタッフ,メンバー相互関係の調整をとりながら,民主的な作業所,開かれた作業所づくりを進めるという役割を担い,そしてこの「場」をとおして,精神障害者が「あるがままの姿」で,地域住民の一員として「生活者」としての実感をとりもどす過程を助けた。また,作業療法士の地域コンサルタントの役割にもふれた。
Copyright © 1988, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.