保健行政スコープ
健康づくりのための食生活指針(対象特性別)の概要
揚松 龍治
1
1厚生省保健医療局健康増進栄養課
pp.872-873
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900247
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わが国の食生活は,戦後の経済発展に伴う豊かな食料情勢や栄養改善対策の推進等により大きく改善されてきた.しかしながら,近年の栄養摂取状況をみると,カルシウムの不足傾向や食塩摂取量減少の鈍化,脂肪エネルギー比率の増加などの問題がみられ,さらに加工食品の普及や外食機会の増加等に伴い,栄養素摂取量はもとより,主食や献立の種類,食べ方,食事時間,食事回数など,食に関するライフスタイルの個別化,多様化が進行している.
こうした状況を踏まえ,栄養指導の基本的資料である「日本人の栄養所要量」についても第四次改定においては,その内容をより個々人の状況に応じたものへと改めたところである.
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