調査報告
一紡績工場勤務定時制高校生の生活と健康実態
岡本 傳男
1
,
阿部 顕治
1
,
礒邉 顕生
1
,
山根 洋右
1
Tsutao OKAMOTO
1
,
Kenji ABE
1
,
Akio ISOBE
1
,
Yosuke YAMANE
1
1島根医科大学第2環境保健医学講座
pp.715-719
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900202
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●はじめに
日本の青少年労働力人口(15〜19歳)は,1987年で164万人(男子86万人,女子78万人)で,いわゆる若年労働力人口(15〜24歳)765万人の21.4%を占め1),驚異的な日本の経済成長を底辺で支え,青少年労働をめぐる諸問題は,婦人労働,高齢者労働,外国人労働とならんで,公衆衛生学的な課題を多く包含しているように思われる.
とくに,青少年労働の中で,定時制夜間高校生の問題は,1960年代の高度経済成長期に比して取り上げられることが少なくなっているが,現状は依然として教育面,産業保健面に多くの問題を抱えている.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.