特集 総合相談窓口
高槻保健所の保健福祉相談の現状と課題
真野 元四郎
1
Motoshiro MANO
1
1大阪府高槻保健所
pp.607-610
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900169
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■はじめに
保健所は,生活の基礎的要件である健康問題に対して「制度」,「人」,「もの」各々の側面から,管内住民の健康の保持・増進のための活動,さらには,疾病管理と社会復帰といった領域に関わる各種相談および①健康増進,②疾病予防,③疾病の早期発見・早期治療,④救急処置,⑤疾病管理,⑥社会復帰援助等,対人保健サービスを従前より行っている.電話あるいは来所による相談であれ,それが初回であれ,継続・再来であれ,各種相談の実施が,各課担当者によって行われているため,担当者不在時の即応性に欠けることがある,これが住民の保健所に対する期待感を左右する.それだけに,被相談者への初動対応が極めて重要となる.また保健所機能の範囲内においてサービス等の対応が完結し得ない時,対象者にどう対応するか,これもまた極めて重要である.
大阪府では昭和63年4月,全保健所に保健福祉推進室(以下「推進室」と記す)が新設された.それは保健所の活動が公衆衛生活動の目標達成に向かって,住民の保健福祉要求充足のたあの活動基盤整備の一翼を推進室が担わされたとも考えられる.
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