特集 保健所と市町村の新たな関係—今まで,今,そしてこれから
[地域保健の新しい枠組み]
広島県の保健所の現状と今後の課題
若林 俊郎
1
1広島県廿日市保健所
pp.1067-1073
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901056
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はじめに
今年の6月は,内閣総辞職か次期総理大臣はどうなるのかと国会は異常な日々の連続であったが,この間にあって衆議院,参議院の厚生委員会では「地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律」(地域保健法)法案の質疑が行われ,両院それぞれ3項目の付帯決議が付された後,この法案は6月21日の衆議院本会議,次いで22日の参議院本会議において可決成立した。
1993年1月,厚生省が「サービスの受け手である生活者の視点を重視した地域保健の見直し」を謳って,地域保健基本問題研究会を設けて以来わずか1年有余でこの法案を通過させたわけである。
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