新しい保健活動の視点
高槻保健所における保健福祉推進室活動—保健と福祉の連携に向けた試み
真野 元四郎
1,2
Motoshiro MANO
1,2
1川崎医療福祉大学
2前大阪府高槻保健所
pp.799-803
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900920
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◇はじめに
高齢化社会の進展や府民の生活様式の変化などから,複合化する府民のニーズに的確に対応するべく,大阪府では,民生部と衛生部を再編し,行政機構の改革を行った.この行政機構の改革に伴い,昭和62年11月,「保健福祉医療監」および「保健福祉政策室」を設置した.そして,福祉施策を所管する福祉部および保健・医療施策を所管する環境保健部の両部にまたがる横断的調整機能を「保健福祉医療監」および「保健福祉政策室」に持たせた.
社会経済,人口,生活,さらには疾病等の構造変化に伴い,(1)保健,医療,福祉の連携による政策課題への積極的対応,(2)保健,医療,福祉に関する情報の府民への総合的提供,(3)地域における保健,福祉,医療サービスの総合的展開等を行政課題としてあげ,これらの政策推進拠点を保健所に求め,昭和63年4月,保健福祉推進室を大阪府下22保健所に設置した.
保健福祉推進室業務の展開も6年目を迎えている.保健福祉推進室の業務内容は,当然のことながら全保健所共通ではあるが,その展開の方法や形態あるいは重点課題等については府下22保健所様々である.
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