特集 大規模イベントがやってくる!—安全な開催に向けた備えと健康な地域社会の構築
Editorial—今月号の特集について
冨尾 淳
1
1国立保健医療科学院健康危機管理研究部
pp.771
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210350
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大規模イベントは、地域社会に活気やにぎわいをもたらす一方で、いわゆるマスギャザリングの状態を呈することから、感染症のアウトブレイク、事故やテロなどに伴う多数傷病者発生事案など、健康危機のリスクが高まる場であるといわれています。そのため、イベントの主催者や開催自治体は、関係機関と協力し、安全で健康なイベントの開催に向けて準備することが求められます。
わが国では、近年、ラグビーワールドカップ(2019年)や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(2021年)などの国際的なスポーツイベントのほか、G20大阪サミット(2019年)、G7広島サミット(2023年)など注目を集めるイベントを経験してきました。2025年には大阪・関西万博も開催されます。より身近なところでは、各種スポーツ大会や、地域のお祭り、音楽フェスなど、多種多様なイベントが全国各地で数多く開催されています。
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