予防と臨床のはざまで
さんぽ会「特定健診・保健指導の10年と医科歯科連携」
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.708
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209235
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さんぽ会(産業保健研究会.http://sanpokai.umin.jp/)の2019年4月月例会(第255回)では「特定健診・保健指導の10年と医科歯科連携への期待」をテーマに取り上げました.
まず私が特定健診・保健指導の10年間を振り返りました.第1期(2008〜2012年度)を「メタボブーム到来」とし,特定健診開始前夜の熱気,XMLデータの受け渡しの混乱,「いろいろなメタボに会いました」ともいわれた困難事例,特定保健指導で47回も督促した現場の苦労などをお話しました.2012年の公衆衛生学会のシンポジウムは,特定健診・保健指導は「一定の効果はあった,しかし利用者が少なかった(特定健診が5割,保健指導が2割)」とまとめました.一方で,第1期を通じ,行動変容理論は日本の保健指導関係者に大いに普及したといえます.
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