特集 学校における子どもの健康課題
学校・園における食育推進活動
児玉 浩子
1
,
岡山 和代
1
1帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科
pp.442-447
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209164
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食育基本法
その背景と公布後の経過
食育基本法1)は2005年6月に公布され,同年7月に施行された.2015年に一部改定されたが,食育基本法が公布されてから2019年は14年目となる.その間,自治体,学校・園,企業などで,さまざまな取り組みがなされてきた.本稿では,まず原点に立ち返って,食育基本法が制定された背景や食育基本法の基本理念の概要を改めて再確認する.食育という言葉については,すでに明治時代に石塚左玄が「体育も知育も才育も全て食育にあると認識すべき」と述べている.
食育基本法の前文には,食育について『生きる上での基本であって,知育,徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけるとともに,様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し,健全な食生活を実践することが出来る人間を育てる』と記載されている.また,本法が設定された経由と,その背景が記載されている.背景として,表1のような食に関する問題が深刻になっていると述べている.
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