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あとがき/投稿申し込み書/著作財産権譲渡同意書
石原 美千代
pp.410
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209153
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本号の特集企画「循環器疾患を予防する」は,公衆衛生関係者にとって身近で,そして,とても付き合いの長いテーマと言えます.
上島弘嗣先生に解説していただいたように,「わが国の年齢調整脳卒中死亡率は1965年を頂点に下降に転じ,1990年までに約80%も低下」し,「年齢調整虚血性心疾患死亡率は1970年に頂点に達した後下降」しています.それでもなお,循環器疾患は2000年に始まった「健康日本21」において9分野の1つに取り上げられ,「健康日本21(第二次)」においても主要な生活習慣病として目標値が設定されています.「公衆衛生上の対策の効果は,その危険因子がどの程度疾病を増加させるか,また,その危険因子が集団の中でどの程度まん延しているかによってリスク因子の低下や除去の疾病減少効果を予測できる」,これは当たり前のことですが,私たち公衆衛生関係者は,あらためて喫煙対策と高血圧対策の重要性を認識する必要があると思います.現在が「マルチリスク時代」であっても,たばこと「塩(縁)切り」が極めて重要な課題であることに変わりはないでしょう.
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