予防と臨床のはざまで
初めてのWebセミナー
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.794
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208995
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ここ数年来,取り組んでいる産業医と主治医の連携のテーマですが,5月下旬に初めてWebセミナーで講演をする機会をいただきました.リアルな講演会では地理的にも時間的にも人を集める労力やコストがかかるのが一般的です.それに比べてWebセミナー(Webinarとも言うらしい)にはストリーミングなどの形式もあるため,好きな時間や好きな場所で講演や講義を聴くことができます.ライブストリーミングを行うタイプのセミナーでは,チャット形式で質問をしたり答えたりもできるようです.医師向けサイトの「m3.com」などでもWebセミナーが多くみられるようになってきました.
とは言え,Webで配信するということは,講演の最中に目の前にいるのは「聴衆ではなくカメラのみ」になります.経験がないため,Webセミナーがどんな雰囲気になるか全く分かりませんでした.勝手にいろいろと想像して,「Youtuberのように振る舞わないといけないのか」などと考え,動画をチェックしたりしましたが,結局,依頼元からは「放送大学のようにしてください」と言われ,妙に納得しました.通常の講義とはかなり勝手が違うので,事前の準備も念入りに行いました.まずは時間厳守で,スライドを大幅に減らしました.通常は文字の大きなスライドを素早く切り替え,聴衆と掛け合いで進めるような講義スタイルですが,Webでは配信のタイムラグから早い切り替えは適さないため,じっくり1枚の図を時間をかけて説明するようなスライドを増やしました.
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