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4月12日にタイヘルスとさんぽ会(産業保健研究会,http://sanpokai.umin.jp/)の共催で,職域ヘルスプロモーショングローバルセミナーを開催しました(会場:順天堂大学).テーマは「タイと日本のGood PracticeからHealthy Workplaceについて考える」.タイヘルス(Thai Health Promotion Foundation)は,「タイ国民の健康増進と幸福度向上」を目的に運営されている,タイ首相直下のヘルスプロモーションに特化した政府系独立専門機関です.タイ国内における認知度は非常に高く,タバコと酒の税金を財源として健康増進につながる様々な施策を強力に推進しています(http://thaihealth.or.th).
タイヘルスには,健康増進の観点から注力している重点項目がいくつかあり,タバコ,酒,交通安全,健康教育などが挙げられますが,その重要項目の1つが「職域ヘルスプロモーション」です.その主要プログラムに「Happy Workplace Program」があり,タイ全土の2,000を超える組織(企業,官庁,大学,お寺など)に浸透しつつあります.タイでは,僧侶のメタボも社会問題になっていて,僧侶の職場である寺院においても同プログラムが浸透しつつあります.一方タイには,多くの外資系企業(日系企業含む)が進出し,多くのタイ人が働いているにもかかわらず,外資における同プログラムの普及は限定的なのが現状とのこと.その状況を打破するために日本人として「Happy Workplace International Project」のディレクターを務める大和茂さんが,今回のセミナーの発起人です.
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