特集 保健婦活動に効果的に生かす地区把握
地域ぐるみの保健活動への近道—保健所と町の協働作業・地域保健計画
小野沢 直子
1
,
宇座 美代子
1
,
北原 瑞恵
1
,
山﨑 洋美
1
,
田中 智子
1
,
高相 やす子
1
1神奈川県津久井保健所健康指導課
pp.289-297
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900048
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はじめに
地域保健活動のアセスメントは,地区の実態把握からスタートする。保健婦は地域の健康管理を学ぶ過程で,地区把握法を習得してきている。しかし,現場では地域ぐるみの保健活動を望みながらも,その実現に困難を感じつつ,国や県の規定する事業を中心に活動するのが精一杯である。その阻害因子に,①関係者の協力関係の困難さ,②リーダー不在,③市町村行政の熱意不足,④地域保健医療計画の不在,⑤地域ぐるみの組織や話し合いの場の不足などがあると,實成氏ら1)は報告している。
津久井保健所管内保健婦は,研究会を通じ業務の改善を図っている。その1つに,昭和60年から取り組んできた「町の保健計画策定」がある。
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