発言あり
自由課題
揚松 龍治
,
佐野 正人
,
鈴木 治子
,
田中 平三
,
庭山 正一郎
pp.809-811
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207578
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これからの保健所
厚生省は,疾病構造の変化や市町村の保健活動の充実などで大きな曲がり角に来ている保健所の在り方を中心として,地域保健の将来構想を検討するため「地域保健将来構想検討会」を9月18日に発足させた.保健所の役割として今後ますます重視されるのは,地域の保健・医療のネットワーク作りの役割と,情報の収集と解析,そして提供という情報センターとしての役割であると思う.現在保健所は十分住民に知られているとは言えないが,その原因として情報の提供が不足していることがあげられると思う.
住民が健康に関する情報を得る手段は,テレビ,新聞が圧倒的に多いというアンケート結果が出ていたが,ここ奄美大島では,保健所が奄美の地元新聞社2社と連携をとって,住民に色々な情報を提供している.例えば母子関係の特集を組んでもらって,各種健診や養育医療,療育医療等の制度の説明を行ったり,アルコール依存症が多いということで,保健所で行っている酒害相談の利用を呼びかけたり,肥満者が多いということで,保健所が行っている事業の説明や,食生活の留意点を載せてもらったりしている.また,健診の受診率が低い場合に受診勧奨を行ったり,衛生課関係でも,犬の届け出や狂犬病予防注射の呼びかけ,放し飼いに対する注意,その他食品衛生に関すること,浄化槽に関すること等,さまざまな情報を伝えている.
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